秋や冬は空気が乾燥することによって空が澄んでいて、太陽が沈むのが早くなるのでその分、長い間夜空には星が出ています。
このように良い条件が揃う秋冬は、天体観測をするのにぴったりなシーズンなのです。
この記事では、これから天体観測を始めたいという人に向けて「天体観測のやり方」と「観察におすすめのスポット」をご紹介します。
満天の星空を眺めていたら、日頃の疲れを忘れて癒やされること間違いなしですよ♪方法や場所を知って、さらに天体観測を楽しんでみましょう。
天体観測のやり方
まずは、天体観測のやり方について。
天体観測は肉眼でもすることができ、望遠鏡などを使うとさらに楽しめますよ。
天体観測は肉眼でも十分楽しめる
晴れている日に街灯などの光がない場所で、夜空を見上げて星を観察してみましょう。
「天体観測には天体望遠鏡が必要」と思うかもしれませんが、天体望遠鏡などを使わないでそのまま肉眼で夜空を見上げても、星は観測できます。
立ったままで長時間観察していると疲れてしまうので、寝転がって観察できるようレジャーシートなどを準備しておくのがおすすめです。
楽に天体観測できるので「長時間じっくり観察したい」というときにも便利です。
5~10分ほど経つと目が慣れてきて、だんだんと星が見えてきます。
星が見えないからといって諦めてしまわずに、目が慣れるまで待ちましょう。暗い夜空に目が慣れてくると、光の弱い星も見えるようになります。
満月のときは星が見えにくいので、同じく星である”月”を観察してみるのもおすすめです。
観測機器を使うと充実した天体観測ができる
望遠鏡などを使って観測してみると、肉眼で観測した時よりもたくさんの星を見ることができます。

もうちょっとしっかり星を見たいという場合には「双眼鏡」を使って観測してみましょう。
気軽に星空を見たい場合には倍率6~10倍に、しっかり見たい場合には倍率10~30倍にしましょう。
月と星が接近するのを観察したり、月の表面にあるクレーターの様子を観察したりすることが可能になります。
じっくり星を観測したいという本格派の人には「天体望遠鏡」を使って観測することをおすすめします。
月のクレーターの形など、より細かいところまでしっかり観察することができるので十分に楽しめます。
大型の望遠鏡であればさらに拡大して見ることができ、月の表面や神秘的な土星の輪なども鮮明に見ることができますよ。
季節ごとに違う星を観測しよう
夜空に輝く星々は、季節ごとに見られる星座が変わってきます。
ここでは、春夏秋冬別に見ることができる星をご紹介します。
春に見られる星
春には、「おおぐま座」や「うしかい座」「おとめ座」などが見られ、この3つの星座を構成する星「北斗七星」と「アークトゥルス」と「スピカ」を結ぶ線を【春の大曲線】といいます。

夏に見られる星
夏には、【夏の大三角】が観測できます。
この名前は聞いたことがある方も多いと思いますが、どの星を結んでできる形か、実は知らなかったりするのでは?

夏の大三角は、「はくちょう座」の尾部分にある「デネブ」、「わし座」の中心部分にある1等星「アルタイル」、「こと座」を構成する星の中の1等星「ベガ」の3つの星を結ぶことでできあがっています。